ep.2 上手く突破しよう!タイ初期バリア時代【中編】
メイちゃんが戻って来た。
メイちゃんと同棲し始めたのだがあんまりおセッセしたか覚えていない。
彼女がすぐ体調が悪くなるのであまりしなかったのだろう。
彼女は顔は可愛いが、問題を抱えている事に気づき始めた。
彼女はチェンマイの貧乏な家に生まれ育った。
彼女の話しによると…
彼女のお父さんはいつも我慢するんだ、我慢しろと言っていたらしい。
お父さんは我慢したらどうなるか、
我慢した先については教えてくれなかったらしい。
お腹いっぱい食べたい時期にお腹いっぱい食べれず、ファッションが気になる時期にみっともない服を着なければならず、喫茶店行くとか、旅行行くとか、土日観光地に行くとかの人並みな社会経験が遅れていた。
ある夜、ふと物音で眠りから意識が戻りかけると…彼女が私に馬のりになっている。
手に尖ったものを持っている。
彼女は呻いている…
「あなたは私をどうしてくれるの?」
「私を助けてくれるの?」
「この地獄から…」
「…○▼※△☆▲※◎★●…」(時々聞き取れない)
「お父さんは我慢しろ!我慢しろって!」
「我慢したらどうなるの?」
「お兄ちゃんは…○▼※△☆▲※◎★●・・・」
「あなただって…」
「このアパートの住人が言っているわ。」
「あんな…日本人と一緒に暮らしている女だと指差されるのは何故なんだよ!」
嫌な事を聞いたが危険性はないなと思ったのか、眠気が強かったのか、再び寝落ちした後にまた目覚めた時、彼女は横に寝ていた。
夢かと思ったが、あんなにハッキリしたのは現実だろう。
実は私はたまに未来の幻視が見える事もあるのだが今回はそれも違うだろう。
もしかしたら彼女の二重人格のもう1人が夜に出て来たのかも知れない。
いずれにしろ彼女は長い貧乏で我慢しすぎて壊れかけている事に気づいた。
私に彼女を救えるだろうか?
一般的に日本男性が最初に出会えるのはイサーンの子が多い。
チェンマイの子はソープランドに青田刈りされる事が多く、彼女のようにゴーゴーバーで働く事は少ない。
どうやって馬の目を抜くようなソープランドの青田刈りの目を括って、チェンマイからバンコクに出て来れたのかは分からない。
通常はゴーゴーバーもカラオケもイサーン(タイ東北部)の子ばかりで、ほとんどの場合イサーンの子を選んでしまう。
日本人がタイに来て一年で結婚するお相手は…大体イサーンの子が多い。
勿論イサーンの子が悪いと言う訳じゃない。
ブリラムの子とかエキゾチックな美人が多い。
多分800年前のアンコールワットの踊り子達の子孫なのだろう。
ただ、現在タイでは貧困層という事なのだ。
そして下層の人と結婚すると何かと苦労する。
タイの階級社会では下層出身の奥さんとビジネスを始めても、奥様を介した中流、上流からの援助は受けられないだろう。
ただ私の持論では1年から3年経つと自分にあった階級の人に会い始めると思う。
私はこれを初期バリアと呼んでいる。
まず1年目は外国人のお世話係をしている下々の娘にしか出会えない。
こう書くと…
「あなたが出会う人達の階層があなたの階層ですよ」
とまぜっ返して来る人がいるのだが、では、どういう人達が中流以上のタイ女性に会えるだろうか。
チュラロンコーンやタマサートに留学…
まあ若いし気が合えば遊んでくれるかも知れない。ただ、親は賛成でない事が多いかも。
商社や大手会社駐在…
土台独身で送り込まれるものか疑問だが、現地子会社に中流以上の女性は沢山いるだろうが、タイ語も分からない一年目に英語だけで付き合うのはどうだろう。
まあタイ人でも海外留学組がいるだろうが、そういう子は日本の駐在を相手にするだろうか?
また、美人な日本語通訳もいるだろうが、競争が激しく移動一年目で落とせるのだろうか?
やはりイケメン以外無理なのではないか…。
と言うか商社や大手会社駐在はイケメン率は高いか?
中小企業駐在…
大体経理の子は日本人の給料体系を知っているので即座に総支給額がバレている。
その日本人が中流もしくは中の上であったとしてもタイ人の同クラスと付き合えるか?
挨拶を交わすのや仕事を一緒にするのと付き合うのは違う。
やはりイケメン以外無理ではないか?
結論…
イケメンや学生以外1年から3年以内に自分と同クラスの女性に会って付き合うのは無理。
例えば、チー牛みたいな駐在がいくら本人が日本で中流出身だって、
拙いタイ語で『ボキは日本人です。ツキ…つきあってくだチャイっ』
とかタイ女性に言ったってタイ女性にそんな気は起きないだろう。
やはり1年目から3年目までは普通の階級同士の恋愛は始まりにくく下流の女性に出会いやすい。
タイで長期でやっていけるか、後で素晴らしい女性に出会えるかは初期バリアをどう乗り越えるかに掛かっていると思う。
この記事を書いた人
トランプ店長
群馬県生まれ。青森県育ち。
昼はVISAコンサルタント会社。夜はカラオケクラブ「ときめきトンロー物語」。スナックバー「トランプ」を経営。見た目は怖いが本当は優しいナイスガイ。外見は男だが、中身は…レズビアン。
趣味はゴルフ、読書、語学勉強。女性大好き。乳首は吸うが煙草は吸わない。
昼の仕事ではお客様と4時間話し込んで嫁に4時間も何の話しているのかと訝しがられる。
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