ep.3 上手く突破しよう!タイ初期バリア時代【後編】
このようにタイに来て日本人男性はイサーン女性やメンヘラ女性やシングルマザーや社会の底辺に出会う。
気が合えば結婚する者もいる。が、将来後悔する者もいる。
私の経験上…顔だけで結婚した人は将来奥様と商売した時、奥様が仕事できずに困っている人をたくさん見た。
やはり結婚とはひと時の感情に流されてはいけない大問題である。
その子を自分の子供の母親にして良いのか。
一緒に仕事をしてくれるのか?
一生一緒にいてくれるのか充分判断すべきであろう。
例え女性に冷たいと言われようが自分の人生を能動的に舵取りしないでどうする。
私にメイちゃんは重すぎた。
助けようがなかった。また、自分が助けるべきかも分からなかった。
彼女は「田舎で使うから1万バーツ貸してくれ」と言った。
私は貸してあげる事にした。
その時、2人はお互いもう会うことが無いと分かっていたと思う。
彼女が出て行ったあと、彼女の友達やゴーゴーの女の子が何度か来た。
メイちゃんが紙に書き残した文章があった。
彼女達がそれを読むと…プッと笑った。
何故笑ったのか聞くと、子供でも間違えない綴りが間違っていると言う。
あんなに可愛いのに…惜しいなと思う他無かった…
メイちゃんが去ると…やはり心に空白を少し感じた。
問題があるとは言え短い期間ではあったが一緒に居た女…。
一緒に居られないと思っても別れは辛いものである。
心を鬼にできる訳ではない。
そんな時、私はある日本人に絡まれていた。
最初は友達を装いこっちの弱みを探し、弱みがそこそこたまると…態度を急変してくる奴。
社会のクズであった。奴は警察の何々が…とよく言った。
が、今思うと、そんな下っ端の名前を使ってなに俺を脅かそうとしとんだ?
今なら笑えるが、その当時はヒルみたいなややこしい奴だと思っていた。
そいつが薬局に入って店のオーナーや店の女の子と話した後…俺にここで待っててと言った。
「帰りてぇな。なんでお前を待たないとならないんだ」
と、心の中で思ったが一応抑えた。
仕方なく店の女の子と話した。
その時の話題は…
タイ語を習っているおばさんが、彼氏の悪口を言って30分延長したのを延長料金請求された。タイ語の家庭教師が少し悪どいという話だった。
店の子は私が教えてあげると言う。
私が日本語を教え、彼女がタイ語を教えてくれると言う。
オーナーは可愛いおばさんだった。
彼女は中学時代の恋人に少し似ているが老けた感じだった。恋に落ちる事は無いなと思った。
電話番号を交換すると…頻繁に彼女から連絡が来るようになった。
私はよくゴーゴーにいて呆れられたものだった。
二回目のタイ語の勉強…日曜日の10時に会った。
眠いのによく来たと思う。
が、タイ語の勉強が終わって12時。彼女は帰らない。
「ご飯行く?」と聞くと彼女は行くと言う。昼ご飯を食べても帰らない。
「映画見る?」と聞くと…行くと言う。が、映画を見みても帰らない。
「夕飯食べる?」と聞くと食べると言う。が、夕飯を食べても帰らない。
「家行く?」と聞くと行くと言う…。
その内、家族を家に連れて来て子供まで作られた。
彼女は未だに帰っていない。一体いつ帰るのだ?
私はメンヘラ彼女の後…押しかけ女房に入られてしまった。
そう、彼女が今の嫁である。
まあ一般的に言って愛した女性を追っかけるより、愛された女性と一緒になる方が幸せになれると思う。
彼女のその時の着信音は…
“トラちゃん(トランプ店長の略)から電話だ❤️トラちゃんから電話だ❤️…”
最初は愛されていると思った…3年程は…(続く)
この記事を書いた人
トランプ店長
群馬県生まれ。青森県育ち。
昼はVISAコンサルタント会社。夜はカラオケクラブ「ときめきトンロー物語」。スナックバー「トランプ」を経営。見た目は怖いが本当は優しいナイスガイ。外見は男だが、中身は…レズビアン。
趣味はゴルフ、読書、語学勉強。女性大好き。乳首は吸うが煙草は吸わない。
昼の仕事ではお客様と4時間話し込んで嫁に4時間も何の話しているのかと訝しがられる。
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