第26話:半同棲4日目 ファミリーの絆を垣間見る

だんだん気になる事が・・・

昼過ぎ、やっと起きた彼女は、シャワーを浴びると言い、スマホを持ってシャワールームへ入った。
※この顔に癒されそして幸せを感じる
中で誰かと話をしている様だ。いつも僕の目の前で話しているのに、時々、僕から隠れて会話する相手はいったい誰?
問いただしても言わない彼女… 気になる。もしかしたら、英語の会話?僕に内容が解ってしまうから、陰でこっそりと?そんな疑惑を持ち始めてしまった。

シャワーから出ると、ビデオを見始める彼女。
そう、僕がタニヤで買ったタイ語字幕付きの日本のドラマだ。
しばらくまったりとしつつ、いろいろ彼女に聞いた。いまの半同棲は、僕が彼女をチェックする時間だ。
本当にこの彼女とうまくやって行けるのか?昨日のファミリーの事もあるし、日本の結婚とは訳が違うから… 

彼女とデートはママ付き

※仲の良い親子はまるで友達みたいだ
午後3時、TUKCOMに行く事になった。
てっきり彼女のバイクで行くのかと思ったが、日中は暑いから嫌だと、ママに電話をして車で送って貰う事になった。
彼女のバイクはローンで月3500バーツ払っているそうだ。もし、結婚なんて事になったら僕が払う羽目になる。
そしてこのバイク、以前センタンで二人で倒れて、ミラーとか壊れたままだ。危険なので付けろと言った。
ママが来て、バイク屋の前で止まった。あれこれ選んで部品を買い込んだ。
トータルなんと5000バーツだ。バイクを持って来て、取り付けして貰う様に言ったのですが、大丈夫と聞かない。

何故か目的地のTUKCOMからセンタンに行きたいと言い出した。
それも、ママも一緒に食事していい?、と来た。いいよ。と言うと、ママは嬉しそうについて来た。
まだ若くて、昔はゴーゴーバーで踊っていたとか。3人で食事をして2300バーツ、ちと高過ぎる。
その後、ボーリングに行こうと言うのでだが、あれれ?ママもついて来た。で、3人でボーリングだ。
本当は2人きりで楽しみたかった。 
※ボーリングする姿はとても無邪気

タイ娘のファミリーとは?

ゲームセンターで少し遊んだ後で、一度アパートに戻り、ファミリーの住む所へバイクで行った。
工具を借りて来ると、バイクの部品の取り付けを始めた。ミラーはすぐに付いたが、まるで男勝りの工具の使い方にびっくりした。
残りの部品で苦労していると、ファミリーの男達が出て来て、ああじゃない、こうだ、と皆で考え、共同作業だ。
何かがあると、皆で協力し合って、解決していくファミリーパワーを目のあたりにした。

そのファミリーにビールを奢ってあげてと言われ、そこでしばらくファミリーとの団らんだ。
もちろんタイ語なので解らない。そんな時に彼女に電話があり、少しだけ出かけて来るから待ってて、と言って行ってしまった。
さすが彼女のいない前では外国人には話しかけられないのか?、僕はひとり取り残されていた。
ちょうど猫がすり寄って来たので、30分猫と戯れていた。彼女が帰って来た時は、まじ嬉しかった。

田舎の庶民の生活を見た

ここの人達は、裸足で行き来している。
彼女も履いていた靴を脱ぎ棄てて、裸足だ。しかもサンダルは皆で共有している様子。
パタヤの観光客しか来ない場所とは雲泥の差だ。そんなファミリーの一員になれるんだろうか?一抹の不安がよぎった。
別の家の前に座り込み、食事を御馳走になった。皆でつっついて食べるスタイルだ。
ファミリーの皆が集まり食べる。普段から生活を共にしている姿を見てしまったと同時にいつのまにかファミリーに受け入れられている自分も居た。

子供達が集まり、寝泊まりしている部屋があった。なんなんだろうか?
もしかして、彼女の子供の様に、片親の子達なんだろうか?その中には、13歳と14歳のプールに一緒だった子もいた。
複雑なファミリー、そしてとても結束が固そう。たぶん僕が困ったら、皆で助けてくれるのか?その代わりに、皆の面倒も…なのか?
持っている人が持っていない人に分け与える、タンブン、そんな実態にどっぷりつかりそうな感じだ。
しかし、今日も予定以上にお金を使ってしまった。そろそろ贅沢しない生活をしなくては…
明日は、彼女とそんな話をしなければ。
あの電話の相手の事とかも… 

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