第11話:憧れのお気にと浮気?

クリスマスH またしてもお預け?

クリスマスイブ、ウォーキングストリートのBlueSkyという生バンド演奏のお店に連れて行かれた。
ディープパープルなど懐かしい曲が演奏されている店だ。
※ウォーキングストリート嬢はサンタ姿で大盛り上がり

彼女、そこの男性スタッフとやけに仲がいい?このタイ人、もしかしてボーイフレンドか?

勇気を出して聞いたみた。

シスターのボーイフレンドだから安心してと言う。彼女は、若い頃からこのウォーキングストリートで働いているので、どの店に入っても知人がいる。
そして彼女は、僕の了解を得ずにドリンクを奢る事がある。時には、ダンサーに囲まれ、とんでもない事になったりする。
さすがに5000バーツ超えはきつい。店に入った時、ここでは幾らまでしか使わない、と言えばそれなりに気遣ってくれるのだが… 

ある日、まったりしていた時、パタヤの店情報を配信している方が通りかかった。
その方は僕よりずっと前から彼女の事を知っていて、僕にこう言う。

「俺、この子とやった事あるよ」と… 

知りたくない、こう言う事は。実際、お客を取ってナンボの仕事だから当然の事かも知れないが、知っている人が連れ出している事実だけは知りたくない。
そんな時、彼女を囲えない自分が情けなく思うのが本音か?
結局、午前2時まで飲み、いつもながら彼女はベロベロに酔っぱらい、思った通りホテルでは速攻で寝てしまった。
※読者のNさんは彼女をおてんば娘と言うが・・・

またもや彼女の寝顔を見つつ、僕も寝るのだった。
こういうパターンは避けたいと思うのだが…

ついに彼女と2人のアパートを借りた

クリスマスの日を迎えた。
彼女には父親の違うシスターがいて、一緒に住んでいたのだが、シスターのボーイフレンドが度々泊まりに来るらしく、部屋を借りたいと言ってたのだ。
この日、一緒に部屋の契約をし、引っ越しをした。彼女は当然の様に僕に支払いを求めた。
月2~3度の訪パタヤならば、ホテル代もバカにならないので、部屋の合い鍵と、男を連れ込まない事を条件に、家賃を払う事にした。
前から、イルカのブレスレットを欲しがっていたので、クリスマスプレゼントした。その後、ウォーキングストリートで軽く店周り。
各店の知人にブレスレットを買って貰ったと、見せる嬉しそうな姿が、僕の満足感を増した。
いや彼女に操られている気がした。

酔っ払いの彼女をホテルに連れて来て爆睡だ。
翌朝エッチをし、昼に帰る時、手を出して、チップ…にはびっくりした。
あれだけ使わせておいてチップかい?彼女の財布の中身は300バーツしか入っていなかったので、仕方無しにあげた。
ま、ハッピークリスマスだ。

彼女のいない夜、お気にと…

※僕にとってはアイドル的なお気に
彼女不在!こんなチャンスは… 
そしてその翌々日、読者さんのアテンドでパタヤに来た。彼女は年末まで会えないと言う。
そんな中、もしかしたら居るかも、とお気にの店に行ってみた。
ステージで踊るお気にの姿が、真っ先に目に飛び込んで来た。
そして同時にお気にも僕を見つめ、僕が彼女を連れていない事を確認すると、席に行っていい?、と目配せして来た。
僕は一瞬、周りを伺った。その様子を、ウエイトレスやダンサーが見ていたからだ。そう、このお店には僕と彼女の仲を知る人が多すぎる。
もし、お気にとイチャイチャなんてしたら、当然彼女に知れてしまう。そう考えている事を承知の様に、お気には僕の席にやって来た。

隣に座っただけなら、まだ浮気じゃないよな?お気にと会話をするのは初めてだった。

「今日はあの子はいないの?」
「うん…」
「ずっとあなたの事が気になってた」
「僕も…」

言ってしまった。でも、まだ浮気では無い。

「今日はあなたを独り占めしちゃおうかな?」
「ち、ちょっと待って… 」

僕はまわりを見渡した。時既に遅し、僕の事を知っているウエイトレス・ダンサーは、ニヤニヤしてこちらを見ていた。
同行していた読者さんのNさんもTさんも、この子の方が全然いいですよ、と言う。
ちと待って、乗り換える気は全く無いのだが…前から気になっていたし、今日は彼女は居ないし、もしかしてこんなチャンスは二度と無い?って
それが浮気だっていうのに…彼女だって仕事とは言え、他の男に抱かれているんだし、僕だってたまにはいいよね?

この浮気者ーーー、どこかから声が飛んで来そうだ。

つづく。

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