【コラム】トランプ店長はラブジャンキー – ep.11 –

ep.11 嫁と愛人のバトル勃発!? 新たな愛人候補も登場!

えっ!?嫁とベルを会わせるのか?




嫌だ。が、裁判になったら日本人である私は…非常に面倒くさい事になるだろう。

第一会社はどうなる?…ここは嫁に折れるしかなさそうだ。

まずベルのIDを見せろと言われた。

携帯に保管していた写真を見せると…

嫁は愛人と思ってマークしていた女と別人だったらしく、少し豆鉄砲を食らった表情をした。

セントラルを他の女と歩いた事があったが知り合いにチクられたらしい…あの野郎!!




ベルを呼び出すか…どうやって?

電話で説明したら来ないかもな…いや待てよ、そう言えばちょうど今日エンポリアムで会う約束だったな。事前説明しないでエンポリアムまで着いたら説明しよう。


そこで嫁とフジレストランで会うことにした。こんな話…高級レストランでする必要もない。嫁に先にフジレストランで待ってもらった。




ベルを迎えに行くと…何も知らないベルは笑顔で手を振って来た。

これから起こる事を想像すると…気が重かったが『嫁にバレた…』と彼女に説明すると顔が引き攣っていた。

私は彼女に、嫁は口答えしたり逆らわないと優しい奴なので、決して口答えしないようにと釘をさしておいた。

口答えして嫁が怒り出したら助けないよと言ったが、それは…言い過ぎであった。

その後、丁寧に受け答えしてれば大丈夫だからとフォローしておいた。




2人で嫁の前で借りて来た猫のように振る舞う。

どこで知り合ったの?嫁のベルへの尋問が始まる。

丁寧に答えなさいとアドバイスしてたせいで…ベルは勉強出来るタイプなので嫁に対して非常に礼儀正しく…嫁も普通のテンションというか…いつもより機嫌が良さそうであった。


結局なんら揉めることなしに…今まで学費の援助を受けていた事、日本旅行に行った旅費合わせて10万バーツを毎月嫁に1万バーツ返すことで嫁は許す事にした。


寛大と言えば寛大だが…その1万バーツもベルに払える訳もなく…私が払う事になるのにな…アホやな!と思ったが、怒られるので黙っていた。

過ぎてしまえば…拍子抜けするほどであった。

無事解放された2人は…人目を避け…トイレ前で話した…当分会わないようにしようと言うと…彼女は泣き出しそうになった。

もう会えないの?彼女は泣きじゃくる一歩手前だった。

私は、大丈夫…捨てないから…当分会わないようにするだけ…

ラインでの連絡も止めよう。メールで連絡してと伝えた。




別れる時、彼女はなかなか立ち去らない…


本当に捨てない?


ああ捨てない。アパートは解約するんだよ。

立ち去る気配がない…


あー、金か?そうだよな…心寂しい…懐も寂しいでは耐えられないだろう…


まだ携帯で銀行決済が簡単な時代ではなかったので…とりあえずサイフに入っている金2万バーツちょいを全て渡した。

また会えるよね?ベルは最後に聞いた。

会えるさと手を振りながら私は言った。

少し反省する私であったが…またタニヤに足が向いて行く私でもあった。

今日ベルと会っておせっせする予定だったのに…嫁に潰されたのでまた新しい女の子を見に行った。

ふらふらタニヤを歩いていると…凄く可愛い子がいる。すぐ店に彼女と入った。


彼女は小学校の時に好きだった「ゆりこ」に似ていた。

猫顔の女の子よりさらに美しく女として強そうであった。言うなればライオン顔である。

放課後ゆりこの笛舐めた事があったっけ。


彼女は20歳…ベルより2才若く…目が大きく少しインド人似の美人だった。そんなインド人似の彼女とゆりこが似ているのが不思議だった。

ゆりこはインド系?そんなこと思った事なかった。ゆりこは甘い顔立ちをした目の大きな日本的美人だったからだ。

それが、ここでは少し浅黒いが全く同じ顔した女の子がインド人っぽいタイ人として存在しているのだ。

そしてほぼ初恋だったゆりこ似の女性とこれからセックスしようと思えばできるのだ。


彼女の名前はヴィウと言った。(続く)

この記事を書いた人

トランプ店長

群馬県生まれ。青森県育ち。
昼はVISAコンサルタント会社。夜はカラオケクラブ「ときめきトンロー物語」。スナックバー「トランプ」を経営。見た目は怖いが本当は優しいナイスガイ。外見は男だが、中身は…レズビアン。

趣味はゴルフ、読書、語学勉強。女性大好き。乳首は吸うが煙草は吸わない。
昼の仕事ではお客様と4時間話し込んで嫁に4時間も何の話しているのかと訝しがられる。

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