第29話:半同棲7日目 うやむやな1日

徐々に不満が溜まるのは僕のやきもちのせい?

今日は、昼過ぎに起きた彼女に対し、溜まった不満をぶちまけた。
昼になっても起きない彼女の寝姿はとても無邪気だが…
起きたばかりでいきなりCDのボリュームを上げ、シャワーに入り中で電話をしていたからだ。
コソコソ電話するのは、てっきり男かと思ったからだ。ケロッとした態度で、シスターだよ、と言いビデオ電話を代わってくれた。
そこには、シスターの顔が… 何を揉めてるの?と相手にしてくれなかった。
電話を切ると、のんきにCDを聞きながら鼻歌を歌っていたので、ちとカチンときてしまった。
彼女の不審に思える事をひとつひとつ理解出来るまで話し合った。
体の事、お金の事などを話しているうちに飽きて来た様だったので、締めくくった。

<僕=お金?
>違うよ、お金が無くなっても、ずっと一緒にいる

そう言い切った彼女に、僕は安心した。

<少しお金を使い過ぎだよ
>わかった、明日から節約する

言えば解ってくれる?
生活費も決めて、それでやり繰りすると約束した。
ま、うやむやな所は多々あるが、やはりお互いに言いたいことははっきりしよう
そして相手の言っている意味が通じない時は、解らずに首を縦に振らない、そんな約束をした。
仲直りをしてから、ファミリーの所へご飯を食べに行った。
彼女は生活費の中から少しだけ出していた様だ。まったりとした時間を過ごした。

僕の余計な一言?シスターが仲裁するも…

冗談のつもりで、年始に一緒に居た日本人T氏に、僕の彼女とHをしたか?と聞いてみた
当然、してない、と返事があると思ったのだが、彼女はlittleと答えるでしょうと…言う返事だった。
唖然とした。
彼女は僕に嘘をついているのか?僕はシスターにも問いただした。
シスターも彼女はしていないと言う。結局、littleというのは、T氏がシスターとlittle、と言う意味だった様だが、意味の取り違いで一時はT氏と彼女が密会してる?
なんて事を僕とシスターが考えてしまったり…シスターはかなり慌ててT氏に連絡をしていた。
誤解だったと話は終わったものの、彼女は、僕が信じてくれなかった事に怒ってしまった様子だった。

嫌いなものは嫌い!愛とは別物?

夜になって、アパートに戻り、まったりとした時間が過ぎる。
彼女は日本語を勉強したいと言う。僕との距離を縮めたいのか?、しかし些細な事から話がぶり返して、今度は言い合いになってしまった。
次から次へといろいろ出て来てしまった。セックスが嫌い、ディープキスが嫌い、体に触らせない、フェラもしない・・・

>僕の事、嫌いだから?
>なぜそんな事ばかり聞くの?

と、拒否の理由を話さない。
これから結婚を考える相手にこんな拒否をされたら考えてしまう
僕は、拒否される事で彼女に対して自信が無くなってしまい、つい、他の男の事に対してやきもちを焼いてしまった。
話し中でも急に日本語の勉強やらネイルやら、はたまたビールを飲み始める、真面目に聞けよ!
>セックスって、好きな人同士だったら、愛情表現でしょ?
>僕とのセックスは気持ちが悪いからしたくないの?

とうとうこんな事まで言ってしまった。
言ってからかなり後悔したが、見る見る間に彼女の顔色が変わった。
彼女のタイ語をGoogle翻訳では、

>あなたはTさんの事とか、セックスの事ばかり、
>どうせ、私はあなたを愛していないし、あなたとは義理。

とうとうお互いの気持ちにすれ違いが…

僕は、枕を床に投げつけベッドに潜り込んだ。
彼女は部屋の外に出てシスターと何やら話していた。そこまで言われたら、僕だってプライドが傷つく。
なぜ僕が言いたいことが理解してくれないのか?
言葉が通じなくても、お互い意味は解っていた筈。
僕はごめんなさい、の一言と、もうしない、と言ってくれればよかったのだが…

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