右手につけられた僕の指輪は彼女にとってどんな存在?
彼女の指輪を買ってあげた写真を見せた時、ある女の子に指摘された。
「ボーイフレンドの指輪は左手の薬指だよ」
「この子は右手につけてるね」
彼女に聞いてみた。
「左手の薬指の指輪はボーイフレンドのもの?」
「違うよ、他の指だと入らないの」
「僕の指輪は右手?」
そう言って、買ってあげた指輪が左手に合わない事を説明した。
買ってあげた時に、そこまで見ていなかった。
「わかった」
「左手に合う指輪を買ってくれる?」
「そのうちね」
「嬉しい、まだ空いている指が8本あるから」
※この指輪、誰に買ってもらったの?全部外すからダーリンが買ってね
チャッカリしている。
でも、そんな会話が出来るようになった。
今までは、好きな女の子に嫌われたら・・・
そう思って言いたい事を言えなかったが言いたい事がはっきり言えるのは成長なのだろうか?
そのうち、大喧嘩したりするのだろうか?
ま、それで仲直りすれば、仲が深まるってものだ。
本当は彼女よりこの女の子が良かったのだが・・・
ホテルのレストランを出ると、またギンザに行きたいと言う。
すぐさま、あのママさんの顔が浮かんだ。
10分だけでもいいから、と言う彼女。
取り敢えずOKすると、バイタクに乗ろうと言う。
僕は海岸で手を繋いで歩きたかったので、
なんとかなだめて、徒歩でビーチロードに出た。
すると、彼女はソンテウに飛び乗り、早く乗って、と言う。
海岸デートは・・・? お預け?
そしてウォーキングストリートのギンザに行った。
ちょうど店頭にママさんがいたので、聞いた。
「今日は彼女は休みですよね?」
「はい」
「店に入ってペイパー代払うなら、他の店に行くけど…」
「今日はいいから、店で飲んで下さい」
「わかりました」
話せば解かってもらえる。
今日はまったくお金を使わないつもりだが、ペイパー代くらいは奢るか。
今日は飲むなよ、と忠告しておいが、案の定べろべろになって上機嫌だ。
おどけて見せる彼女の姿を楽しんでいた。
ふと、遠くからの視線に気が付いた。
ドキ!、彼女と付き合う前に席に呼んだことのある女の子だ。
とてもいい子で、本当はこの子と付き合いたかった。
最初、店に入ったときは居なかったので、ショート戻り?
ずっと僕たちを見ていた様で、苦笑している。
でも、僕の前を通る度に、僕をジロ見して行くのだ。
ふと気が付くと、その様子を彼女が見ていた。
何も言わなかったので、一安心と思ったら、
ギューッとつねられてしまった。
完全な監視下に入っているようだ。
残念だが、彼女にそうされる事に、とても喜びを感じてしまう。
生牡蠣を食べ過ぎ、アワビを食べ損なう
2時間ほど飲んで、急に彼女の顔色が変わった。
シスターが見に行くと、ゲロしていたらしい。
だから飲むなって言ったのに・・・
この時とばかりにドリンクノルマをクリアしようとテキーラの飲み過ぎだ。
また生牡蠣が食べたいと言うので渋々お付き合い。
少し食べてみると美味しかったのでついつい食べてしまったのだが・・・
※高価な海鮮レストランでお金を気にせず、お腹いっぱい食べる彼女ははたして幸せ?
ホテルに着くと、彼女はバッタリ、爆睡だ・・・。
夜中、僕はお腹がキュルキュル鳴り始めた。
トイレに駆け込み、ジャー・・・ 何度行ったか…
生牡蠣にあたった様だ。
ひさびさの下痢だった。
※毎度の彼女の熟睡は、益々僕を・・・
朝、彼女にエッチを求められたが、
エッチしている間に、もよおしてしまい、中断した。
なんという失態であるうか。
ま、洩らさなかっただけ良しとするか。
生牡蠣もアワビも女のあそこを想像させるが、
やはり僕は食欲より性欲の方がよかった。
きっと花火が僕と彼女の距離を縮めてくれる筈
パタヤの花火大会を2人で一緒に居たいと言うので、ホテルを予約した。
最近、頻繁にパタヤに来るのでホテル代が気になる。
そして、彼女と別れ、バンコクに戻った。
花火大会で手を繋いで一緒に観る光景を思い浮かべると、
居ても経っても居られない自分が居た。
つづく。