昔、足繁く通ったイサーン料理屋に久々に訪れてみた。
場所は、オンヌット通り沿い、オンヌットソイ52を少し過ぎた所にある『ลำดวนเนื้อย่าง / ラムドゥアン・ヌアヤーン』。
この看板が目印です！
外観は何の変哲もないタイ料理店
店名にヌアヤーンと掲げているだけに、タイでは珍しい牛肉料理をメインに提供しているお店である。
（タイ語でเนื้อ / ヌアとは牛肉・ย่าง / ヤーンは焼くという意味）
タイでは一般的にマズイとされる牛肉だが、このお店は美味しい牛肉を安価に提供している数少ないお店のひとつだ。
タイの豚肉や鶏肉はとても美味しいのに、牛肉はマズイ。その理由は、宗教に由来しているようだ。
タイ人と牛肉
タイでは牛肉を食べない人が多い。
その理由は、
「農作業を手伝ってくれた牛を屠殺して食べるのはよくない」
といった考えや、
「単純に美味しくないから」
と様々だ。
ただ、一番の大きな理由は、中華系の観音信仰に関係している。
観音菩薩様
一説には、観音様の出家を反対した観音様の父親が、生まれ変わって牛になったと信じられているからである。
つまり、観音様の父親に敬意を表して食べないということらしい。
（この観音信仰を信仰しているのは中華系タイ人に多いようだ。）
結局、牛肉の需要が少ないから美味しい牛肉が少ないのだ。
ลำดวนเนื้อย่าง / ラムドゥアン・ヌアヤーン
「タイ人は宗教上の理由で牛肉を食べない人が多い」
先ほど、タイ人と牛肉について触れさせて頂いたが、このお店とても繁盛しており客の９割はタイ人。
（ただ、中華系タイ人は見かけたことがない。）
今回頼んだのは、เนื้อกะทะร้อน / ヌア・ガタローン（直訳すると熱した鉄板と牛肉）。
熱々に熱した鉄板の上にバターを一欠片落とし、その上に牛肉をドッサリとのせた、牛の旨味をダイレクトに味わえるとてもシンプルな料理だ。
เนื้อกะทะร้อน / ヌア・ガタローン 230バーツ
牛肉は、脂身がまったくない赤身の部分のみを使用。
赤身肉だからサッパリしていると思われるかもしれないが、バターで香ばしく焼いているので結構こってりとした味わいだ。
これを、唐辛子と薬味がたっぷりと入った辛いつけダレで食べると、バターの油っぽさが無くなりサッパリと食べられる。
タイのビールも合わせて食すのがオススメだ。（タイのビールは日本のビールとは違い薄口でサッパリとした味わい）
他にも、牛モツ、牛タン、チムチュム、定番のガイヤーンまで肉料理を幅開く揃えている。
メニューは肉のオンパレード！
ちょっとバテ気味で元気がない時は、ヌア・ガタローンを食べてスタミナ回復がオススメ！
是非、足を運んでみてほしい。
取材先情報
店名：ลำดวนเนื้อย่าง / ラムドゥアン・ヌアヤーン
料理：เนื้อกะทะร้อน / ヌア・ガタローン 価格：230B
場所：オンヌット通り沿い、オンヌットソイ５２近く（BTSオンヌット駅からバイタクで８分）
営業時間：PM14:00 – PM23:00
TEL：081-692-7074
喫煙：不可
Wi-Fi：有り
