第13話:タイ娘は相手を見て勝手な行動に出る

ひとり寝の年越しは、侘しさを増した

年末、午後7時になってやっと姉妹と共にホテルにやって来た。

「今日は、パーティーがあるから夜まで居られない」
「なぜ?、約束してただろう?」
「ごめんなさい、明日は1日中大丈夫だから」
「まったくだなぁ…」

と、その時、彼女が口にした言葉に絶句した。

「ショートならいいよ」
「…」

ボーイフレンドとして認めている僕に対して言う言葉か?唖然とした。Yさんも、初対面の姉妹からそんな事を言われ唖然だ。

「ショートならいらない」
「じゃ、明日は午前8時に来るから、ラン島に行こうね」

その言葉を信じて許した。おかげで僕は、彼女と年越しは出来なかった。
ゴーゴーバーを徘徊したが、なんだかとてつもなく侘しかった。お気にに会いに行ったが、既にペイバー済みだった。
ホテルまでの帰路、周りはハッピーニューイヤーと騒いでいるのが、僕の侘しさを倍にした。その晩は珍しく酒をくらい一人寝した。
彼女を想う気持ちがそうさせたのか?、それとも…

年明けの午前7時、ホテルをチェックアウトしレストランで朝食しながら彼女を待った。
はたして、ラン島一泊旅行は実現するのか?なんだか、嫌な予感がした。午前8時、彼女から連絡があった。
いまシスターがシャワー浴びてるから少し待って、と言うのだ。結局、来たのは、午後10時だ。
それでも、なんか引っかかる言い訳をシスターが言い出した。ラン島に行ってもいいけど夜には帰りたい、と。
散々揉めた後、解った、じゃラン島に行こう、とあっけらかん言う。事前にあなた達を予約していただろう?
なんか腑に落ちないが、Yさんが行きたいと言うので皆で行く事にした。

新年、2組のカップルは念願のラン島へ

バリハイ桟橋まで行き、大型客船の片道40バーツで行こうとしたのだが、女の子達はスピードボートがいいと言い張る… 
ひとり400バーツ。乗客は8人、揺れも少なく30分程でラン島に到着した。ホテルはこの正月時期でどこもいっぱいだったがなんとか予約済みだ。
シービューの部屋だ。ここで彼女と愛をはぐくむつもりだ。チェックインが午後1時からなので皆で街をブラブラした。
女の子達は身軽な服装?およそ普段着である。水着を買ってあげた。
※この格好、どう見てもラン島へ行く恰好では無いと思うのだが

食事後、ホテルにチェックインし、早速、姫初めだ。溜まっていたせいか、あっけなく終わった。
それでもひさびさに彼女とのんひりとした時を過ごせた。Yさんも、無事シスターと楽しめた様だ。
どうやら、楽しいラン島になりそうだ。

信じられないタイ娘達

その後、ビーチまで移動し浜辺でくつろいだ。のんびりした時間を過ごした。
ふと、シスターが彼女に耳打ちし、悲劇が始まるのだった。それは… シスターが帰る、と言い出したのだ。
ここラン島だよ?船はもうとっくに終わってるよ?しかし、姉妹達はパタヤに長く住んでいる。
ジェットスキーで帰れる事を知っていたのだ。

ここまで来て、帰るって… ラン島で早上がり?

結局、ジェットスキーが2人まで乗れる事を知ると、彼女も一緒に帰ってしまった。
ラン島まで来て、男2人…侘しい… まだ、時間も早かったので、ホテルのスタッフと交渉し、僕達もジェットスキーで帰る事にした。
※こうやっていても楽しんでるのは僕だけだった
1台3000バーツだ。パタヤのホテルも知人に探してもらったが、年始の為空室が無かった。
いざとなったら、彼女の部屋に泊まるか… 

アンタライ!この時初めて意味を知った

※このジェットスキーでパタヤまでたどり着けるか?
ホテルをチェックアウトし、いざ出発だ!
彼女達が帰った後、1時間経っただけなのだが、海が荒れ、しかも体重100KgあるYさんと僕、おまけに荷物もあり重量の関係で、高潮では舵が取れないらしい。
何度も転倒しそうになり、やっとの事で20分後、ラン島に引き返して来た。Yさんはずっと、アンタライ!と叫んでいた。
2人共すぶ濡れだ。まじ怖かった。2台なら帰れるそうだが、追加料金が必要と言う… 
波はますます高くなり、遠くのパタヤの街明かりが見え隠れしていた。
今頃、彼女達はパーティーか?さあ、どうしようか?

つづく。

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