タイの選挙管理委員会は23日、総選挙を3月24日に行うと発表しました。
予定通り行われれば、2014年5月のクーデターより続く軍事政権から、5年ぶりの民政移管となります。
日程発表を前に、すでにワチラロンコン国王が総選挙の実施を命じる勅令を出していました。
報道によると、タイで総選挙が行われるのは11年7月以来、約8年ぶりだそうです。
「あれ? クーデター前にもあったはず」と思われた方もいるでしょう。
実は、総選挙は14年2月にも実施されましたが、憲法裁判所が無効と判断したことでカウントされていないんだそう。
勅令により選挙運動が解禁され、各党は選挙戦へと突入しました。
大方の予想は、現軍事政権トップのプラユット暫定首相を支持する勢力とタクシン元首相派が選挙戦の中心と言われています。
現政権はこれまで、ことあるごとに総選挙を延期してきました。
今回も国王の戴冠式が5月4~6日に行われることが発表されると、総選挙の先送りが必要と訴えました。
これを受け、一部の国民は総選挙の早期実施を求めて集会を開くなど、少々混乱の兆しがありましたが、当初予定の2月24日から1カ月遅れでの実施で決着したようですね。
いずれにせよ、我々外国人は静観するしかありません。
タイ総選挙をめぐるこれまでの動き
2014年5月
軍がクーデターでタクシン元首相派の政権を覆す
2014年8月
プラユット陸軍司令官(当時)が暫定首相に
2017年4月
新憲法施行
2018年12月
政治活動を全面解禁
2019年1月
選管が総選挙の日程を決定、選挙運動解禁
2019年3月
総選挙