素敵なタイ人女性との出会いを求めてキモオタ肥満男がタイ全土を駆け巡る「早撃二郎のタイ77県珍紀行」は今回から訪問地を替え、「プーケット編」に突入。
ご存じのとおり、77県ある中で唯一、島によって県が構成されているという特徴のあるジャンワット(県)。
バンコク、パタヤーに続く繁華街があることでも知られ、エメラルドブルーのビーチと相まって海外からも多くの観光客が訪れる。
一方で、タイ全土から若者が職を求めにやって来るタイ国民の坩堝でもあり、貧しいイサン地方を中心に出稼者が後を絶たない。
つまりは、それだけ出会いが多い街なのでもある。
プーケット県の有名観光地をご紹介
某月某日、島の北端にあるプーケット国際空港に降り立った僕は、いつものように予約してあるレンタカーの窓口を目指した。
おなじみのタイ・レンタカー。もう何回も借りているけど、ここが一番。
仕組みは明快だし、ギャランティーも5000バーツと安価で何の心配もない。
安心して利用することができる。
プーケット県は、その風光明媚さから1980年代以降世界的な観光地となっており、世界各国から年間を通じ多くの観光客を集めている。
しかし2004年12月26日に、スマトラ島沖地震によって発生した大津波に襲われ、海岸隣接地を中心に多数の死傷者を出し、各種インフラに大打撃を受けた。それでも、その後の復興は急速に進み、同時に国際リゾート地としての更なる発展を目指しビーチ通りの区画整理などが進められ、特にパトンビーチではきれいなビーチロードが完成した。また、タイ政府観光庁や航空会社によるキャンペーンも行われ、その後観光客数も大津波以前の水準に回復を果たした。
車を借りたあとは、まずは県都プーケットタウン方面を目指すことに。
意外と知られていないのかもしれないけど、観光地プーケットにも寺院や観光の見所は少なくない。
というのも、マレー半島のアンダマン海に面しているという地の利から、ビルマ(現在のミャンマー)やインド方面との海上交易ははるか1000年以上も前から。
13〜14世紀には島で錫鉱が相次いで発見され、福建省出身の華人が多く訪れるようになったことなどから仏教や異文化がこの地にも定着したとされている。
島の西海岸が一望できるビューポイントや、ロマンときめく砂浜のビーチも多い。
その中でまず訪れたのが、タウンの北約20キロにあるワット・プラトンという寺だった。
黄金の仏像が胸のあたりまで地中に埋まったような状態で祀られている。
プラは仏、トンは黄金を表す。むか~し、昔、牛飼いの少年が地中から突き出ていた黄金の棒状のものに牛の手綱を結びつけたところ、病にかかり牛とともに急死。
その父親が夢の中でそれが仏像の頭部であることを知り、村人総出で掘り出そうとしたができなかったという故事から来ているとか。
災難は村人にも降りかかったことから、村では半分埋まったままその上に仏堂を建て祀ることにしたのだという。
次いで車を走らせのが、プーケット最大の寺院ワット・シャロン。タウンの南西約8キロにある。
この地域で最も信仰を集めているタイ式仏教寺院。
本堂では仏像のほかに、1876年に島で起こった中国人坑夫の反乱を鎮圧したとされるルアン・ポー・チャム、ルアン・ポー・チュアン、ルアン・ポーグルアムら高僧の像も安置されている。
不思議なマンパワーの源泉として地元の人々から絶大な信仰を集めており、像は参拝に訪れた人が寄進した金箔でびっしり。
購入した爆竹をここに持って行けば対応してもらえる。
タイでは祝い事や厄除け・安全祈願や祭りの際に爆竹を鳴らす風習があるらしいのだけど、ワット・シャロンでも境内で爆竹が盛んに鳴らされていて驚いた。
もう一つ参拝した寺が、現在もなお建築中という「ビッグブッダ」の愛称で知られるプラ・プッタミングモンコン・エークナークキーリーだった。
シャロン地区とカタ地区のほぼ中間にあるナッカード山の山頂にそびえる巨大な建造物で、高さは約45メートル。
仏座だけでも25メートルもある。
2004年に起こったスマトラ沖地震による津波被害を受けたプーケット。
その霊を慰め、二度とこのような被害名がないようにと願いを込められて建築されたのだとか。
全額を寄付で賄っているといい、現在も工事は続く。工事関係者にいつ終わるのかと聞いても
「マイルー(知らない)」
とのことだった。いかにもタイらしいね。一部空洞になった像の内部では、お坊さんがお経を唱えていたよ。
妙に野良猫も多かったなあ。
タウンの名物 バミー・トムヤム
電話番号 076-687-714
住所 38/1 Patiphat Rd.
タウン周辺の寺院を見学しつつ途中で腹ごしらえに立ち寄ったのが、このお店。タイ語をそのまま発音すれば店名は「チャーガンラーオ」となるのだけど、何を意味するのかは最後まで分からなかった。ただ、タイ人の間で人気絶大の汁麺「バミートムヤム・グラドゥック・ムーチントー」は確かに旨かった。1杯50バーツは、タイらしく量はやや少なめ。満足したい人は大盛り(ピセー)か2杯分頼んで欲しい。オーナーの男性は笑顔の素敵なナイスガイ。満席で忙しかったので、名前までは聞けなかったのがちょっと残念。でも、また行ってみたいと思う一店だった。
お次は、ビューポイントだ。全般に山がちな地形のプーケット島。ここに絶景の眺めを楽しめる展望台がある。カロン・ビューポイント。
島の南端に向かう4223号線沿い、道がカーブするその右側にそれはある。見落とさないよう注意が必要だ。ちょっとした2階建ての建物があって、階上からの眺めが最高。
手前からカタノイビーチ、カタビーチ、カロンビーチと砂浜が弧を描いて連なる。
多くの家族連れやカップルが訪れる定番だ。
カップルと言えば、毎週末の夕暮れ、数え切れないほどのタイ人カップルが集うデートスポットもプーケット島にあるのをご存じだろうか。
それが、カロン・ビューポイントからそのまま山道を南下して着くプロムテープ岬。
昼のプロムテープ岬。観光客はいなく閑散としていた。
タウンから直行しても約18キロ、20分もあれば難なく到着。
海に向かって細長く延びる遊歩道から、真正面にはケオノイ島とケオヤイ島が、左手にはナイヤ島が一望できる。
さらに、その右手にはナイハーンビーチ。
プーケットで最も綺麗な夕陽が見られる場所としても知られている。愛を告白するにはうってつけの場所だ。
夕暮れ時。観光客やカップルでごった返していた。
ここが人気を集める理由が、もう二つほどある。一つ目が遊歩道が延びる手前にある灯台だ。
ここからの眺めが、また一段と素晴らしい。一昨年10月に逝去したラーマ9世(プミポン国王)の在位50年を記念して建てられたものだとか。
特に規制もなく登ることができるので、時間が許す限り是非、訪ねてみてほしい。
もう一つが、灯台の前にある祠(ほこら)だ。
内部やその周囲には象の置物がところ狭しと置かれている。祀られているのは四面顔で知られるヒンドゥー教神のブラフマー(宇宙の創造神)
インドではブラフマー、日本では梵天(ぼんてん)の名で知られ、タイでは「プラ・プロム」と呼ばれている。プラ・プロムを祀る祠が
「エラワン祠」で、首都バンコクにあるエラワン祠も同じ神を祀っているのだという。
灯台前にあるエラワン祠。
タイには、プラ・プ ロムにお願いし、望みが叶えられたら象の置物を備えるという習わしがある。
家族が健康であるように。希望校に合格できるように。大好きなあの人と結ばれたい。
そうした願いが成就された時、人々はこの地を再び訪れ、象の置物を置いていくのだという。
無数の象が並んでいるのには、こんな理由があった。
観光も終わりホテルへ移動するも?
ひとしきり、寺院やビーチ、ビューポイントの見学が終わったことで、僕は今夜の宿泊拠点として予約しておいたカタビーチを目指すことにした。
なぜ、カタかって?実は、僕の師匠はこの時、カタに滞在中。日頃のご恩に答えようと、今宵のパトロールは師匠と出かけることにしたんだ。
まずは宿で一休みしようと、スマートフォンのグーグル先生に道案内をお願いした。
「HUNWA Guest House」
ところが、なかなか見つからない。同じ場所をもう3度もぐるぐると回っている。
そのうちに、ホテルと同じ名前の女性の水着ショップ「HUNWA」を見つけた。
ホテルと同じ名前の水着ショップ。
まさかここ?と思って、店員に尋ねると、確かにここだという。
階上がホテルになっていて、店の右脇にある階段から上がるのだという。レンタカーは店の前の路上に駐車した。
こうしてたどり着いたホテルの部屋。リノベーションは行き届いていて、清潔感もたっぷり。
Wi-Fi が通じにくいのが難点だったけど、ここならパトロールの後の深夜の密会も可能だと思った。
一休みして、十分に充電もした。シャワーも浴びてさっぱり。さあ、師匠に会いに行こう!
僕は、あらかじめ待ち合わせをしていた、師匠の友人が経営するという近くの日本食レストランへとそそくさと向かった。
ローカルで大人気のパッタイ屋
営業時間 8:00 – 18:00
定休日 金曜日
住所 Patak Rd, Karon