第49話:半同棲18日目以降、別れても20万バーツ!?、そして終わった

終わった筈が元カノはまだ集って来る・・・

>まだ終わりじゃない
>あなたは私のボーイフレンド

あれから2日、僕は元カノとの連絡を取らなかった。
そして元カノからも… 
最後の言葉が気になる。
ここまで来ると、僕だってバカじゃない。
僕を?、いやお金を繋ぎ止める言葉だろう。
解ってはいるけど、やはり好きな元カノの言葉だ。

お金で気持ちなんて買えない。
しかし風俗の女の子を繋ぎ止めるのには、
お金しかない…
それは、当たり前の事だろう。

二日間の沈黙を破ったのは、僕の方だった。
ボーイフレンドからカスタマーとして、再出発する決意で元カノと会うつもりだが、
カスタマーとなるとライバルがいっぱいだ。
その中でも、優位に立つには上客になるしかない。
お金で女の時間を買い、その時間を女と楽しむ。
しかも若い女と… 
もし、僕に自由になるお金が無かったら、
女は誰も近寄らないかもしれない。
30代の若者ならまだしも、僕は50を過ぎたおやじだ。
それでも日本と違って不可能を可能にしてくれるのは、
ここがタイだからだと思う。

彼女… いや既に元カノ・・・
写真を見ながら、ついかまって欲しくなり、メッセージを送ってしまった。

ただひとつだけ、ドッとを・・・
すると即座にスタンプが届いた。

>元気?
>会いたい・・・
>・・・僕も

僕もついついそう応えてしまった。
するとまだ脈があると思ったのか、こんなメッセージが届いた。

>今夜チャンタブリーに行く
>私は神殿に行って功を奏す
>夜の12時にチャンタブリーに出掛ける
>でも私は今お金が無い
>あなたは今すぐお金を3000バーツ、銀行から送る事が出来ますか?
>わかった?

僕は決めていた。
いままでの様に元カノにお金を出さないと。
だから、こう言う条件で話をした。

<あなたは次回会った時、僕はお金を払わないで僕とつき合う?
<それでいいならお金を送る

どうせ今、渡すも後で渡すも一緒だ。
困って居るなら、助けてあげよう。
その時はそう思った。

>いいよ、早くお金を送って!
>ATMに行って!
<2日間、あなたをキープする、いい?.
>OK

これでは以前と何も変わって無い。
しかし、せめてお金を貸すという形にしたかった。
これは、あげるのでは無い

<今、3000バーツ送ったよ
>OK
<僕を愛してる?
>うん、とても愛してる!

余計な事を言ってしまった…

その頃、新100バーツ札が発行されたっけ。
これを30枚か・・・
上が新札、下が旧札

それから2日後、元カノからメッセージが届いた。

>私はウォーキングストリートで働いている
>でも連れ出しが無い…

その元カノの姿は僕には見えない。
働いているなら当然、連れ出されるだろう。
そしてその連れ出される姿を想像してしまう僕が居た。
もう僕の彼女では無いんだし・・・
もう僕には関係無いし・・・
風俗街ではこんな光景が多く見られる・・・

<僕は3日後にパタヤに行く

>知ってる、でも私は仕事
>私はお金が無い
>私は明日も働かなければならない
>子供や家族の為に・・・
>毎日食べる必要がある
>だから私は仕事に行く

だから何?
そう言いたかったが、言葉を抑えた。
僕の理想の彼女であれば、
あなたは今、そうやって働かなくてもよかったのに・・・

>今度の店はね
>ショート3000~5000バーツ
>前の店より高いよ

<何故、ショートの金額を僕に言うの?
<まさか僕にそれを払えと?

元カノはそれには答えず、言葉を進めた。

>私は今夜、家の償還する為に20万バーツが必要なの
>来月韓国に行って、その資金を働きに行くつもり
韓国に行く元カノはせいぜいクラブか置屋?

20万バーツ?・・・
僕に助けを求めて居るのか?
いまの僕が払う?
どうする?
バカバカ、余計な事は考えるな!
心の底から、叫ぶ声が聞こえた。

半同棲・・・終局

”終わり”とは、いつかやって来るもの。
でも同じ始まりはもう無い。
空しい・・・
本当はまだこんなに愛しているのに…
もし、僕がリッチな生活をしていたら…
いや、多分リッチだったら、元カノは選ばなかったかな?

彼女からの20万バーツの話があり、僕がその話に触れないと、
しばらく連絡が途絶えた。
そして、この日はずいぶん前からアテンドでパタヤに行く予定だった。

この期に及んでまだ20万バーツ??

朝7時、僕が寝たばかりの時間にメッセージが入った。
彼女からだった。

>今日はあなたはパタヤに来るのを待つ
>あなたは私のゴーゴーバーの店で私に会う事が出来る

何事も無かったかのように、会う事を伝えて来た。
最後に再びこう言った。

>あなたはまだボーイフレンド
>私は20万バーツ稼がないといけないの

だが、僕はその事に触れなかった。

次に会う時はカスタマーとしてと言う約束だ。
そして次のペイパー代は先払いしている。
だから、会いたがっているのかと思ったが・・・
夕方になって彼女のシスターからメッセージがあった。

>今日は彼女と会うの?彼女はあなたを待ってるよ

シスターも同じ店で踊っている様だ。
半同棲中は、僕は彼女がゴーゴーバーで働く事を許さなかった。
でも今となっては、見守るしかないのだろう。
ただのカスタマーとして・・・

アテンドであちこち廻っていた為、午前0時を廻っていた。

>あなたはいつ店に来るの?

元カノは店で待っているのだろう。
そんな時、ちょうどその店に行こうと言う事になった。
僕は連れには話していない。

そして、店内に入った。
連れは奥のステージに向かった。
僕はウエイトレスに聞いた。

>元カノはいる?
>いない

そんな筈は無いのだが・・・

そんな会話をしている時、背後から飛びつく女の子が居た。
嬉しそうな元カノだ。
僕の手を引き、連れの所に連れて行かれた。
彼女は自分で勝手にドリンクを頼んだ。
それも僕には何も聞かずにだ。
しばらくすると、シスターもやって来て、テキーラいい?と。
知らぬ間にテキーラが何杯も・・・

連れが他店に行くと言う。
元カノに話した。

<もし、僕がボーイフレンドならペイパーはしない、店が終わったらホテルに来て欲しい
<もし、僕がカスタマーならペイパーはする、その場合はもうボーイフレンドでは無いよ

>あなたにペイパーをして欲しい
>でも、コヨーテだからショートオンリー

<もうお金は払っているよね?

>それは困る、私はお金が無い

案の定、これだ!
約束なんてはなから無かったのだ。
僕はもうこれ以上、カスタマーでも居られないと悟った。
本当はずいぶん前からすべてを悟っていた。
でも、何とか元カノの考えが変わらないか、必死だった。
僕も最初から無計画では無かった。
初めからお金の上限を決めていた。
それに近づいていた。
もちろん、最後に元カノが言った20万バーツは論外だ。
僕は彼女を見切った。
そして、店を出た。
振り返ったが、彼女はもう他の客席を見ていた。

半同棲・・・終局

終わった・・・
1時間して、彼女からメッセージが届いた。

>あなた次第
>私はあなたと会う事が出来る
>しかしあなたがお金を払わないなら、私は行かない

僕は3000バーツの振込み証を送った。
バンコク銀行の残金はごく僅か・・・

<あなたは次はお金は要らないと言った、そう言う約束だ

>私は今お金が無い
>だからあなたがお金を払わないなら、私はもうあなたと会わない

彼女が先に、もう会わないと言って来た。
僕は反射的に答えた。

<あなたは嘘つきです
<いつも、お金!、お金!、お金!
<僕はもうあなたが嫌いになりました
<もうあなたに会いません
<バイバイ

その後、凄い勢いでメッセージが届いた。

>You know, the only racism are skimpy, very me, everyone was exhausted but my day, ten thousand baht, he did not complain, but try it if people who are fans, it must file a prior love to come later.
>ご存知のように、唯一の人種差別は露出度の高い、非常に私の、みんな疲れきっていた、しかし私の日、万バーツ、彼は文句を言わなかった

>ขีเหนียวมาก
>ฉันไม่เคยเจอคัยขี้เหนียวขนาดนี้เลยมึงเป็นคนแรกที่ขี้งกมาก
>ฉันทำงานยังได้เงินเยอะกว่าที่มึงให้กูอีกกุได้ไปลูกค้าทุกวัน
>非常にねばねばしている
>あなたはとても緊張している最初の人です。
>私は仕事をしています、それでもあなたが私に別の日を与えるよりはるかに多くのお金を得ます。

>Good bay

>แล้วมึงอยากให้กูไปหามึงอีกป่ะ
>ถ้ามึงคิดว่ามึงยังงกอยู่น่ะมึงก็หาแฟนไม่ได้หรอกชาตินี้อ่ะคงไม่มีคัยเอามึงอีกแล้วแหละกูบอกตามตรง
>มึงคิดว่ามึงมีเงินแต่เอาเงินฟาดหัวพวกกูไม่ได้หรอกลองพิจารณาตัวมึงเองดูแล้วกันว่าตัวมึงเองอ่ะดีแค่ไหน
>อย่าคิดน่ะว่ากูจะเอามึงมาเป็นแฟนกูทำสันดารยังเงี้ยคัยเขาอยากได้มึงมีคนทักกูหลายคนแล้วว่ามึวแก่แล้วแก่เลยนิสัยก็ไม่เ
>มีคนเขาบอกกูเด้วมึงก้รุว่าคัย
>อย่ามายุางกับกูอีกเครแะมึงไอ้สาสสสสส
>อย่ามาเจอกูอีกเลยถึงกูไม่มีมึงแต่กูก็มีปัญญาหาแดกเงได้กูไม่ห้แหนสถุนเหทืแฝอนมึงหรอกเหนียวผเครต
>そしてあなたは私にあなたにまた会いに行きたい
>あなたがまだ見ていると思うならば、あなたはガールフレンドを見つけることができません。
>あなたはあなたがお金を持っていると思いますが、みんなにお金をあげることはできませんか?あなた自身を考えてみてください。
>あなたがファンになるためにあなたを連れて行くとは思わないでください、それをしてください、彼を好きではありません。
>人がいるのですが
>二度と一緒に来ないでください。
>私がいなくなるまで二度と私に会いに来ないでください、しかし私はダグレックを見つけるという知恵があります。

僕は元カノのメッセージを無視した。
そして、別の店でかなり可愛い娘をペイバーした。
元カノを吹っ切る為?
3000バーツはその娘に使った。
どうしてあんな元カノを選んでしまったのか?

元カノのメッセージは朝方まで届いた。
元カノの悔し紛れ?の言い訳はもう飽き飽きだった。
”ケチ”?、バカ野郎!
あなたが2ヶ月で30万バーツも稼げる訳が無い。
せいぜい10日コヨーテで1万バーツでは?
せいぜい首にならない様に・・・

翌日の夜、彼女から最後のメッセージが…

>あなたは私に何を話したいですか?
>あなたは今日はお母さんに電話して下さい
>でも私はあなたの中で、もう私の存在が無いことを知っています

なぜ、この期に及んでママ?
はい、僕はもうふっきれた、そう言い返してやりたかったが…
そう言うのも止めた。

ずっと返事をしなかった。
ただ、けじめが必要と思い、最後のメッセージを送った。

<今日も一人で寝た。(嘘;)
<パタヤの街は僕には寂しすぎる。
<今の私はあなたを幸せにすることは出来ません
<今でも大好きです
<幸せになってね

元カノの店の前を通りかかった時にシスターに見つかった。
彼女に会うんでしょ?、と腕を取られた。
だが、僕は経緯を話した。
もう元カノとは会わない。
元カノの友達から教えられたメッセージは、
凄い事が書かれていた。

>あなたの持っているお金をすべて吸い尽くす

そんなメッセージに唖然とした。
まさかそこまで言うとは・・・

シスターは店頭で必死に声を張り上げ、違うと言ったが・・・

うん、もうカスタマーも無い。
そう思うと、どうでも良くなった。

思い起こせばいろいろ経験させてくれた女の子だった。

ありがとう。

前の話を読む<<
>>次の話を読む