大気中の微小粒子状物質PM2.5の濃度が環境基準を超え、霧がかかったように視界が白くよどんだ日が続くバンコク首都圏。
大気汚染による健康被害が懸念される中、交通警察はトラックの排気ガスを検知したり、市街地の走行を制限する規制強化に乗り出した。
排気ガス規制を強化
街中ではマスクを着用する人が増加。
商務省は、マスク不足に陥らないようメーカーに増産を依頼し、十分な量を確保した。
外に出るとタイ人はほとんどマスクをしていると言っても過言ではない!日本人はあまりこういうのは気にしないのだろうか?
マスクをしている人をあまり見かけないが・・・
一方、マスク需要を逆手に取り、通常価格の5倍で販売した違法業者が摘発されるなど、長引く大気汚染に対して国民の不安はさらに高まっている。
交通警察は18日、基準値を超える排気ガスを排出するトラックや乗用車への規制強化を決定。
同警察が開発した検知器で基準値を超えた車を検出。ステッカーを貼り、30日以内に改善しない場合は車の使用を禁止するという。
同警察では、同日までに排気ガスの基準を超えた車1200台を検挙。
運転者の名前や勤務先を聞き、運転を止めるよう要請した。大部分を占めた大型トラックに関しては現在、午前6時~午後14時半の時間帯は市街地での走行を制限。
監視を強化している。さらに同警察は、排気ガスの検知器を使う検問所をこれまでの12カ所から20カ所に拡大。
基準値を超えた場合、罰金1,000バーツが科され、その場で罰金納付命令書が発行されるという。
この他、建設現場も一因となっていることから、工期を早めるよう開発会社などに求めている。
PM2.5対応のマスク販売
一方、商務省はPM2.5に対応した「N95マスク」の販売を開始。
製造メーカーに大量発注し、ノンタブリー県の同省近くにある郵便局前にて祝日を除く毎日午前11時~午後3時に販売。
1日当たりカーボンタイプ2万枚と標準タイプ5000枚を取り扱い、1人当たり10枚まで購入可能。
大気汚染が改善するまで販売を続ける。同省では、十分な数量を確保できる見通しであることから国民に対して買い占めを控えるよう求めている。
マスク、定価の5倍値も
マスク需要の高まりを悪用する業者も現れた。
国内商取引局は18日、大気汚染が深刻なバンコク都内で、PM2.5に対応したマスクを定価以上の高値で販売する薬局2店を摘発したと発表。
同局によると、都内でのN95マスクの販売価格は1枚当たり30~40バーツだがラップラオの薬局では90バーツ
別の薬局では約5倍の191バーツで販売され、いずれも価格を表示していなかったという。
商品・サービス価格法では、必要以上に商品を高値で販売した場合、罰金14万バーツ以下か懲役7年以下、またはその両方を科すとしている。
同局では、マスクの需要が高まっていることを悪用する業者の取り締まりを強化している。
また関税局は、業者が販売目的でN95マスクなどを海外から持ち込む際、課税対象になると注意を呼び掛けた。
商品が2万バーツ未満の場合は課税なしで輸入できるが、2万バーツ以上だと空港の到着口にある「Goodsto Declare」で申告し
関税20%と消費税7%を支払う必要があるという。