第40話:半同棲14日目、コラートのおばあちゃんの言葉はきつかった

フラワーフェスティバルでデート、そして愛のハートのキャンディー

翌朝、起きるとファミリーでホテルの昼食だ。
おかゆとコーヒーだけだがとても旨かった。自然の中での食事だから?彼女はファミリーの前で盛んに僕の事を話題にしようとしている。
僕を早くファミリーに馴染ませようと必死の様だ。正直僕にとってファミリーと仲良くなるには彼女の愛が不可欠なのだが…わかってるのかなぁ?
昨日と同様の退屈な時間を過ごした。午後になって彼女が急に写真撮りに行こうと言い出した。覚えてくれてたんだ。
フラワーフェスティバルの会場は、とてもきれいな花が咲き乱れていた。でも僕には彼女の方がきれいでかわいく見えたのは当然の事。
他人から見たらどこが?と突っ込まれそうだが僕は彼女を愛してるし、愛している人が良く見えるのは当然の事だと思う。
手を繋いで会場を散歩したり、ヒツジにミルクあげたり、楽しい時を過ごす事が出来た。
戻るとまた彼女は接客や調理で大忙しだった。僕はタイ語の本を見ていると、彼女が僕にくれたハートのキャンディー、バレンタインデーだから。
とても彼女の愛を感じた。

想像もつかなかったおばちゃんの言葉

休憩している時、おばあちゃんと彼女が話をしていた。
よくは解らなかったが、なんとなくこんな感じか?あなたはまだ若いんだから、お客はいっぱい付く。
もしこのタイ語が解らない日本人がダメなら早い所見切りをつけてまた働きに行けばいい。
とても悲しいかった。いま僕はあなたたちの為に助けているのに…彼女が必死に僕にタイ語を覚えさせるから、と言ってた。
それがせめてもの救いか?午後8時、店じまい。そして帰りのトラックでは彼女は子供と車内に入ってしまい、僕はママの彼氏と11歳の女の子と3人で荷台へ。
11歳の女の子が星がとてもきれいと言ってたが、僕には曇っていてよく見えなかった。

パタヤに戻り、また喧嘩?そして涙が…

アパートの部屋に戻ると、彼女は突然映画鑑賞を始め僕を相手にしてくれなかった。
今日もエッチ無?そしてまたまた言い合い…もう喧嘩したくないよ。彼女の心は固く閉ざされている様だった。
僕は彼女に飢えている。まるで何年もお預けされている感じだ。でも彼女がいい。僕は隣で映画鑑賞している彼女の手を握りつつ寝てしまった。
彼女はいつも12時間寝る。タイ娘は本当によく寝る。僕はその間起きるのをずっと待ている。
起きたらいちゃいちゃ出来るかと…しかし目覚めるとさっと起き上がって窓を全開にしてしまう。
何故そこまでして拒む?それでいて言葉では愛していると…また喧嘩が始まった。もう絶えられない。

<いま一緒に居ても、いつも心が別の所にある様で、
<せっかく側にいても楽しくない、凄く愛しているのに… 
<僕がお客だった時の方が楽しかった… 

<僕はママを助けたでしょ?
<日本へ助けに行ったでしょ?
<コラートの事だって、、、
<でも、これ以上は僕にはあなたを助けられない
<決めた金額以内で収められない?

>私はあなたよりファミリーが大切
>もしお金が無いなら私が働く
>でも働いたらもう別れるしか無い
>別れないなら働きたくない

ついこんなことを言ってしまった。LOVE=MONEY?、彼女は首を横に振った。そしてこんなことを言った。

>あなたは日本人でしょ?
>タイにはいつまでいるの?
>どうせいつか日本に帰るのでしょ?

もしかして子供達の親の事か?僕はそんなひどい事はしない。そう訴えても、女の心は完全に閉じてしまった。

>結婚はやめよう
>でもすごく愛してる
>またいつかガールフレンドにしてくれる?

彼女の目には涙が…僕の目にも…もう、終わっちゃうのかなぁ…

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