第31話:延々と繰り返すお互いの言い分は破局へ向かう

半同棲8日目、延々と繰り返すお互いの言い分は破局へ向かうのか?

日本語だってニュアンスが伝わらない事も。あるのにGoogle翻訳で愛は深まるのか?
彼女からメッセージが届いていたのに気づかなかった。彼女はメッセージ見て!、と言った。

>I did not tell you to go.

あなたが行くなんて聞いて無い?、うん?、ここまで来て、引き留めるのか?
僕だって本当は出て行きたく無い、でもこのままでは… 彼女にもう一度、本心を聞いてみた。すると

>Yes,i wont stay wait me.
<To say a painful thing,I’m sorry
>Me too sorry

やっと解決?、いや、うやむやにしただけ?
結論としてどちらも相手を求めていると言う事と理解した。
僕は彼女の愛を、彼女は僕の愛では無く、お金を?、取り敢えず二人とも限界だったので、寝る事にした。
すると彼女は僕にキスをし、おやすみなさい、と言った。
これだけですべてを許してしまいたい自分がいた。

何度もぶり返す過去の話は、反省の無い彼女の軽はずみな一言から始まった

夕方近くまで寝ていて、起きると何事もなかったように、ご飯食べに行こうと言う彼女だが、ふとした事でまたラン島事件の話しがぶり返った。
彼女が、この期に及んで、あの日本人はこうだった、と言い始めたからだ。
もう話さないって言った筈だ。我慢すれば収まるものを、言わせてばかり居てはそれを肯定することになる。
だったら言わせてもらうけど、あの日は僕をボーイフレンドと言っておきながら、別の日本人の元へ行っただろう?、そう問い詰めると

>だって行けばもっとお金をくれるから
<お金の為にボーイフレンドを置いていくの?
>だって、あなたとはブンブン終わってお金貰ったから
<じゃ、僕はボーイフレンドでは無く、ただのお客だね?
>違う… シスターが… 
<いや、いくら誘われても行ったのは自分の意思でしょ?
>… 
<しかもホテルに一緒に行ったって?
>ブンブンはして無い!
<飲むだけなら、外で飲んでもいいだろう?、もういいよ
>どうして何もしていないと言うのが解らないの?
<僕は前日もひとりで新年を迎えた、翌日もひとりで寝た、そんな時間に酔っぱらって他の日本人と楽しくしていたのが許せない。もしNさんが証拠写真を送ってくれなかったら、どうしてた?、きっと黙っていただろう?
>… 

相手の気持ちを理解しようとしないのは、タイ人だから? 若いから? それとも性格?
過去は振り返らないと言ったものの自分で話をし始める彼女に対し、もういいかげんにしろよと言い放った。

どうも素直に「はい」と言えぬ二人は、お互いの主張を言い張るだけ

食事はファミリー宅で御馳走になった。一応生活費を抑えてくれている様だ。
夜まで延々とファミリーと話す彼女。会話の出来ない僕はかなり暇だった。

気分転換に彼女を誘ってウォーキングストリートに行った。急に美容室に行きたいとか、バービアで寛ぎたいとか…
そして彼女の元の職場に行った。今ではゴーゴー嬢を自分の意志で卒業し
幸せな生活を送っているかの様に自慢している彼女だが、本当の所はお互いに幸せとは言い難いだろう。
元ゴーゴー嬢、ハイヒールを脱ぎ捨て僕の元へ来た彼女は果たして幸せ?
アパートに帰り、少しずつラブラブが戻りつつあった。
急に唇を吸いたい衝動に…だって好きな人だから…すると彼女は僕を跳ね除け、唇を拭いて、唾液をつけられるのは嫌い、と言う。

>他のお客さんといっぱいキスをしたけど、ディープキスを許したのはあなただけ

その言葉、嬉しいけど、聞きたくなかったよ。
結局、お互い背を向けて寝た。夫婦としての普通の生活を望みたいだけなんだが…
僕の元へ来た彼女は果たして幸せ?寝てしまえば無邪気な彼女

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