タイの水道水は安全?危険?

日本は世界的にみて数の少ない水道水をそのままでも飲める国です。
そんな国で育つと世界には水道の水が飲めない国方が多いことに違和感と驚きを覚えるのですが、タイでは水道事情や飲み水はどのようにしているのでしょう?

観光、旅行、夜遊びなどでタイに初めて来られる方たちにとっての素朴な疑問。
「タイの水道水は飲めるのかな?」

まず初めに言わせて頂くと

「タイの水道水は飲めません」

普通のタイ人も水道水を飲むような事はありません。では、もし水道水を飲んだとしたら、どうなるのか?

タイに来たばかりのころ、熱でぐったり寝ていた時、夜に喉が渇いて起きた時がありました。しかし冷蔵庫の中には水はなく、外に買いに行く元気もなかったため
仕方なく水道の水を飲んだ事があります。その結果・・・。
激しい下痢に襲われましたw ベッドとトイレを何往復した事か・・・。 今となってはいい思い出ですが、当時は本当にしんどかったw
人によっては嘔吐してしまう人もいるらしいので、どんな理由があるにせよ水道水は絶対に飲んではイケない!

飲み水はミネラルウォーター

お水はミネラルウォーターを買って飲むようにしましょう! これ絶対!
ポットが置いてあってコーヒーや紅茶が飲めるようになっているホテルもあったりしますが、この場合のお水もミネラルウォーターを使うようにしましょう。
お湯にしてしまえば安心という訳ではないので、念のため!

ミネラルウォーターを買うのに一番簡単なのはやはりコンビニ。タイでもほとんどのコンビニが24時間営業なので便利です。
色々なメーカーのミネラルウォーターが売られていますが、500mlのサイズで5バーツほど(20円くらい)
1500mlでも15バーツととても安い(50円くらい)

タイ料理が好きでよく屋台で食事をされる方も多いと思います。その場合もミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
テーブルの上にペットボトルのミネラルウォーターが置いてありますので、それを開けてしまって大丈夫です。

水道水が安全な国は?

そもそも水道水が安全に飲める国ってあるのかね?
あったとしてどれくらいの数があるのだろう?

調べてみたところ水道水が飲めるかどうか不明な国もあるそうですが、一般的には大体15カ国くらいだと言われているそう。

アジアで水道水が飲める国
アジア諸国で水道水が安全に飲めるのは、日本とアラブ首長国連邦だけです。
アラブ首長国連邦ではWHOのガイドラインに沿っているので、水道水は安全だそうですが、国民的にはまだ安心はできていないそうです。そのため、ミネラルウォーターを買う人も多く、特に観光客にはミネラルウォーターを買うようにと勧めているそうです。
一応安全で飲めることなのは確かなのですが、やはり国民の大部分がミネラルウォーターを購入している以上、観光の際はミネラルウォーターを買った方が無難でしょう。
一方の日本はやっぱり文句なし、安心・安全な水道水です。水の浄化技術は海外でも使われるほど優秀であり、さらに漏水に対する対応も優秀です。

オセアニアで水道水が安全に飲める国
オセアニアで水道水が安全に飲める国はオーストラリアとニュージーランドです。
オーストラリアの水道水は、基本的に飲むことができます。心配なら沸騰させてから冷まして飲むとか、ミネラルウォーターを飲めばいいという感じだそうです。
ただし、オーストラリアのミネラルウォーターは高く、ジュースよりも高値で売られていることもあるそうです。
水道水を飲んでも健康被害があるわけではないようなので、オーストラリアの水道水は安心して飲んで大丈夫でしょう。
そしてニュージーランドの水道水は、地域によって品質がさまざまであり、フィルターを使うことを勧めている自治体もありますが、基本的には安全な水です。地域によってはおいしい水道水が飲める場合もあるそうです。
また、多くの地域では水道水にフッ素が入っているので、虫歯予防にもなるそうですよ。

アフリカで水道水が安全に飲める国
アフリカでは、南アフリカとレソト、モザンビークの3カ国の水道水は安全だそうです。
南アフリカでは治安に問題はありますが、意外にも水道水に関してはきちんとしています。そしてレソトもモザンビークも南アフリカのすぐお隣同士、レソトに関しては南アフリカ国内にある国なので、南アフリカ同様に安心して水道水を飲むことができます。
ただしモザンビークでは、国土交通省からは水道水をそのまま飲んでも大丈夫だと言われていますが、外務省からは煮沸消毒してから飲むようにと意見が違っています。
なので、水道水をそのまま飲んでも問題はなさそうですが、心配なら煮沸消毒するかミネラルウォーターを買うかすれば良いでしょう。

ヨーロッパで水道水が安全に飲める国
ヨーロッパでは、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、ドイツ、アイルランド、オーストリア、クロアチア、スロベニア、スイスの水道水は安全だそうです。(不明な国もあるので、もっと多いかもしれないそうです。)
特にアイスランドの水道水は、消毒など手を加えておらず天然の水が水道から流れ出てきます。アイスランドの水は世界で最も綺麗な水、おいしい水と言われており、水道水そのものが天然水ですから、ミネラルウォーターを購入する人はほとんどいません。
アイスランドの水道水は、アイスランドのどの料理よりもおいしいと答える人もいくほどだそうです。
そして、オーストリアの水道水はほとんどがアルプスの湧き水です。アルプスの水っておいしいと有名な水ですし、オーストリアは衛生管理がきちんとできている国なので、水道水を飲んでも問題ありません。
しかし、ヨーロッパの国の水道水の多くは硬水だそうです。硬水は日本人にとって飲みにくいと思う部分もあり、また、胃の弱い人はお腹を下してしまうこともあります。
硬水が体質的に合わない人は、ミネラルウォーターで軟水を購入することがおすすめです。

実は他にも・・・

実は、他にもカナダやアメリカ、スペイン、イギリス、デンマーク、フランス、オランダ、ベルギー、シンガポールなども水道水は飲めると言われています。
水道水が安全に飲める国、飲めない国には諸説ありますが、やはり面積が広い国は、水道のインフラ整備もその分大変で、地域によって偏りがあるようです。
中には都市部のみのデータしかわからない国もあるそうです。なので、心配な人は本当に水道水が安全だと言われている国の水道水だけを飲み、それ以外の国では水道水はなるべく飲まずに、お店で売っているミネラルウォーターを買いましょう。